「誰が、どの仕事に、何時間使ったか」を記録して振り返る工数管理。ツールは数多くありますが、無料でどこまでできるかと、記録した工数を何に使いたいかで、向いているものが変わります。この記事では、工数管理ツールを選ぶときの観点を整理し、無料で始められる代表的なツールを比べます。

※ 料金や機能は 2026 年 10 月時点で各社の公式サイトに載っている内容です。プランの内容は変わることがあるので、導入前に必ず公式サイトで確かめてください。

工数管理ツールは大きく 2 種類

  • 時間記録型 — タイマーやタイムシートで「何に何時間使ったか」を記録し、集計するツール。記録のしやすさと、請求・原価のレポートが得意です。
  • タスク管理一体型 — タスク(チケット)に見積と実績を持たせ、計画と結果を同じ場所で見るツール。予実の比較や、メンバーの負荷の見える化が得意です。

「勤務時間や請求のために正確に記録したい」なら時間記録型、「計画どおりに進んでいるか、誰に負荷が偏っているかを知りたい」ならタスク管理一体型が向いています。

選ぶときの 5 つの観点

  1. 無料で何人まで使えるか — 無料プランの人数の上限は、ツールによって 1 人から無制限まで大きく違います。
  2. 見積と実績を比べられるか — 記録だけでなく、見積とのずれを見られるか。
  3. 負荷(キャパシティ)を見られるか — 「誰があふれているか」を人ごとの稼働可能時間と比べて見られるか。多くのツールで上位の有料プランの機能です。
  4. 記録が続けやすいか — タイマー、スマートフォン、カレンダー連携、AI アシスタントからの記録など。
  5. ほかの仕事の道具とつながるか — タスク管理、チャット、AI アシスタント(MCP)など。

無料で始められる工数管理ツールの比較

無料プランと種類

ツール種類無料プラン
Meooowタスク管理一体型全機能が無料
Toggl Track時間記録型あり(少人数向け)
Clockify時間記録型あり(少人数向け)
Harvest時間記録型あり(1 人・2 プロジェクト)
Redmineタスク管理一体型(OSS)ソフトウェアは無料(サーバーは自前)

予実・負荷と AI 連携

ツール見積と実績負荷・稼働の見える化公式の MCP
Meooow無料で可無料で可(負荷率・キャパシティ)あり
Toggl Trackタスク単位の見積は無料から別料金のアドオンあり(※1)
Clockify時間の見積は有料プランから予測・スケジュールは上位プランなし
Harvestプロジェクトの見積は無料からチームの稼働レポートは有料プランなし
Redmine予定工数・作業時間は標準機能標準機能では見当たらない(プラグインで補う)なし

※1 Toggl の公式 MCP は、ドキュメント上は新しい「Toggl 2.0」のワークスペースが対象とされています。

国産の時間記録ツールとしては、TimeCrowd やクラウドログもよく比較に挙がります。どちらも工数の集計や人件費・原価の管理に強みがありますが、公式サイトでは料金が公開されておらず、問い合わせや見積が必要です(クラウドログは 7 日間の無料トライアルあり)。

各ツールの向き・不向き

  • Toggl Track / Clockify / Harvest — タイマーでの記録がしやすく、請求や稼働のレポートが充実しています。タスクの計画(期日・担当・進捗)は別のツールで管理する前提です。
  • Redmine — チケットに予定工数と作業時間を持たせられ、ガントチャートやカレンダーも標準で使えます。無料ですが、サーバーの用意と保守は自分で行います。
  • Meooow — チケットに見積と作業時間を記録し、メンバーごとの負荷率、月次工数、予実のずれを自動で集計します。サーバーの用意は不要で、ブラウザだけで使えます。

Meooow でできる工数管理

Meooow は、個人開発の無償サービスとして提供しているタスク管理アプリです。工数まわりの機能も、有料プランなしで使えます。

  • 予実管理 — チケットに見積時間を入れ、作業ログで実績を記録。完了したチケットの「工数乖離率」で、見積のずれやすさを振り返れます。
  • 負荷率とキャパシティ — メンバーごとに週あたりの稼働可能時間と稼働率を設定し、「見積 ÷ キャパシティ」で負荷率を出します。100% を超えた人がひと目で分かります。
  • 月次工数 — 見積と実績を開始日から期日まで日割りし、担当者ごとに月別で集計します。
  • AI からの記録 — MCP に対応しているので、AI アシスタントに「MEOW-42 に 2 時間使った」と伝えるだけで作業ログを記録できます。
  • AI 分析レポート — 自分の Claude の API キーを登録すると、メンバーの負荷の偏りなどを AI が文章でまとめます。

Meooow が向かないケース

  • タイマーを押して秒単位で記録したい、請求書や給与計算に直結させたい — 時間記録型のツールのほうが向いています。
  • 勤怠システムと連携して、勤務時間と工数を突き合わせたい — 勤怠連携を持つ専用ツールを検討してください。
  • 個人開発のサービスなので、契約に基づくサポートや稼働の保証(SLA)が必要な場合には向きません。

まとめ

  • 請求や勤怠のために正確な時間を残したいなら、時間記録型。
  • 計画と実績を比べ、チームの負荷の偏りを見つけたいなら、タスク管理一体型。
  • 負荷(キャパシティ)の見える化は、多くのツールで上位の有料プランの機能です。無料で試したいなら、Meooow や Redmine から始めるのが手軽です。

負荷率の考え方は チームの工数の偏りをなくす で、Meooow の画面の見方は ワークロードと分析レポート で詳しく解説しています。

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Meooow は無料で使えます。無料ではじめる